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中田プロ初完投勝利!! 〜自然の中で取り戻した自分達の野球〜

巨人 2-10 中日(秋田)

カクテルライトに浮かぶ球場と赤く染まった西の空。
爽やかな秋の空気に包まれながら、秋田こまちスタジアムの一戦が始まった。
ドームを離れ、美しい自然の中で“野球”をするドラゴンズの選手達は、なんだか野球本来の楽しさを味わっているような気がした。
のびのびとプレーをする選手達。その中で生まれる素晴らしいプレー。
打って、走って、守って、投げて・・・同じ球場で“野球”をしながらも、ドラゴンズと巨人の両チームには大きな隔たりがあった。

それを顕著に感じたのは3回、ドラゴンズの攻撃。
この回先頭の谷繁がヒットで出塁するも、中田は送りバントを失敗してしまう。
悪いときのドラゴンズならば、ここで荒木が併殺を打ちチャンスを潰してしまうのだが、のびのびと自分達の野球ができた今夜の試合はそうではなかった。
初球、バントの構えからボールを見送り相手を揺さぶると、続く2球目のストレートをきれいに弾き返して一死1、3塁とし、中田のミスを帳消しにする働きを見せる。

こうなれば流れは必然的にドラゴンズへ。
井端がファーストストライクを積極的に打ちにいき、ライトへタイムリーを放つと、孝介は逆にレフトへ運んでタイムリーツーベース。荒木が作り上げた流れを、あとを打つふたりが繋ぐという理想的な展開で完全に主導権を握った。

味方が先制してくれたことで気持ちも楽になった先発中田は、4回に2点こそ失ったものの、それ以降はキレの戻ってきたストレートを中心に攻め、散発の2安打、二塁も踏ませぬ投球でプロ入り初完投勝利を飾った。

素晴らしい球場の中で“野球”ができる喜びを噛みしめながら、自分達の野球を存分に楽しんだドラゴンズが、同じ土俵で巨人に負けるはずはない。
先日までは優勝へのプレッシャーなのか、ゲーム差からくる慢心なのかはわからないが、自分達の野球を見失い、いまひとつ不甲斐ない試合を続けていたが、もう大丈夫。これからは優勝へ向けて一気に突っ走ってくれるだろう。試合終了後、ドラゴンズの勝利を祝う花火を見ながら、そんな気持ちになった今日の試合だった。

by kuunn_17 | 2006-09-12 22:12 | '06 Dragons 観戦記

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