登録、抹消がここのところ多くなっている。
森野が抹消されてからの二週間で数えること実に7回。二日に一人は入れ替えていることになる。
それが悪いというつもりはないし、チームの活性化につながる入れ替えならば、どんどんやればいいと思う。
しかし、チームはこの入れ替えで本当に活性化しているのだろうか?と、疑問を感じるのだ。
森野が抹消された翌日(16日)、平田が二軍から昇格、即先発となった。
この起用は(前日の試合に起用した藤井がミスを犯したことが理由だとしても)登録、即先発ということで明るい材料であったし、期待もできた。
しかし、23日の日ハム戦、死球で出塁した平田は、小田の犠打(飛球)で飛び出し、併殺。
その凡ミスが原因か、次戦からはスタメン落ち、26日には抹消されてしまった。(登録は藤井)
ここで再度、藤井をスタメンで起用すれば、まだ活性化していると言えなくもないのだが、24日から先発している英智の活躍もあって、藤井は守備、代走要員に戻ってしまう。
要するに何が言いたいのかといえば、今のドラゴンズは、投手陣も含め
「抹消=使えない」になっているのである。逆を言えば、
「登録=使える(使いたい)」ではないということだ。
これでは、ただ仕方がないからの入れ替えであり、活性化とは程遠いのではないだろうか。
これは、上下の入れ替えばかりではなく、ベンチ内にも言える。
25日のソフトバンク戦、落合監督は李炳圭に代えて井上をスタメンで起用した。
井上は、その試合で好返球を見せるなど活躍、次戦も先発することとなる。
しかし、26日は3打数無安打、守備でも初回、打球判断を誤り、二塁打にするなど精彩を欠いた。
そして再び代打要員に…。
この起用は、背景に李炳圭の肩の状態があったかもしれない。肩が癒えるまでの措置だったのかも。
だが、もし井上の判断ミス、結果で戻したとすれば、これもまた、何のための起用だったのか?となる。
井上の守備に期待してはいけない(笑)
今年は春先から怪我人が続出し、やりくりが大変なのはわかる。
しかし、逆にそれならば長い目で見てドラゴンズにプラスとなる起用があるのではないだろうか。
人事権は、監督ただ一人が持つものであり、それを周り、ましてやいちファンがとやかく言うべきことではないのはわかるのだが、ファンだからこそ、二軍から上げた選手は使ってやってほしいし、戦力として見てやってほしいと思うだ。
22日、(平田について)落合監督は「使い続けるよ。」そう言った。
そんな監督の想いを打ち砕くようなボーンヘッドを平田は犯したとも言えなくはない。
(自分が監督だったとしてもあの走塁では使う気になれないし)
だが、いくらプロでも若いということは、そういうミスもあり得るということだ。
ミスはミスとしてしっかりと反省させ、時には我慢して使ってやるのも大切ではないだろうか。
平田だけではない。ドラゴンズには魅力ある若い選手が数多くいる。
その選手たちを成長させるためにも「人がいないから」と写る起用を見たくはない。
5/28~29 対オリックス(ナゴヤ) 2敗
あとがき
そんな中、28日の試合、7回一死満塁で登板した3年目、斉藤信介の投球は観ていて気持ちが良かった。
逆球もあり、まだまだ荒削り感があるのは否めないが、あの気持ちを前面に出した投球は、実に若者らしく、清々しかった。
この試合は無失点で切り抜けられたが、これから先、気合で乗り越えられない場面は幾度もあると思う。
だけれど、気持ちで相手に勝たなければ、勝負は絶対に勝てない。
タイプは違えど、古くは郭源治や与田のような吠えて、吠えて、吠えまくるリリーバーに斉藤にはなってほしいと思う。