2008年 06月 23日
交流戦を終えて
交流戦前の森野に始まり、谷繁、井端、最後には小田までもが離脱をした。
投手を除くセンターライン4ポジションの内、開幕メンバーで残ったのは荒木ただひとり。
そんな状況にもかかわらず、ドラゴンズは交流戦を5割で乗り切った。
交流戦が始まる前には、良くて2~3、悪ければ5以上の負け越しを予想していただけに、個人的な感想をいえば「御の字」と言える。
ただ、なぜ負け越しなしの5割なのに「御の字」程度の評価にとどまったのか。
それは(若手にとっては)せっかくのチャンスを誰も掴めなかったからである。
藤井や英智など、そこそこの活躍を見せた選手はいる。
しかし、ふたりとも毎試合出場するまでには至らなかったし、そもそもふたりは開幕一軍メンバーだ。
レギュラーが抹消されれば誰かが登録されるはずなのに、その登録選手の活躍をほとんど見られなかったのが残念でならない。
そればかりか、仕舞いには横浜とのトレードで小池を獲得しなければならないという始末に「若手は何をやっているんだ」と言いたくなるのである。
なにも小池を獲得したことが悪いというわけではない。
むしろ小池は獲得後すぐに活躍し、横浜に行った石井裕も移籍後すぐに登板、1イニングを2奪三振したのだから良いトレードだったのだと思う。
しかし、今年はただでさえ五輪があり、若手達は燃えなければならないシーズンだったはずだ。
それなのに、仮にも昨年のチャンピオンチームの選手が、他所で出番のなかった選手にポジションを奪われてしまう現状が情けないのである。
昨年は中村紀が、今年は小池が加入しポジションを得た。共に若手にとってはチャンスだったのにもかかわらず、である。
ふたりがポジションを獲り、若手が獲れなかった理由はどこにあるのか? それは必死さだと僕は思うのだ。
たしかに二軍の練習からは一生懸命頑張っている姿が見て取れる。けれど、本当の意味で命を懸けてやっているかは疑問だ。
中村紀にしても、小池にしても「ここが死に場所」という覚悟があったはずである。
だからこそ、使おうという気にもなるし、活躍できたのではないだろうか。
だとすれば、ふたりよりも実績のない若い選手にはそれ以上の必死さがなければ、彼等を追い抜くことはできないのは当然なのだ。
先の記事には、落合監督の人選について苦言を書いたし、今でもそう思う気持ちは持っている。
しかし、(野球部で指導している)自分の立場から言えば、必死こいて頑張っていない者を監督に「使ってほしい」とは言えないものである。
(逆を言えば、必死に頑張っている者は、監督の構想から外れていたにしても「使ってやって下さい」となる)
本来ならば、選手をフラットで「見れない」ドラゴンズ生え抜きのコーチが監督に進言することも、生え抜き選手を育成するには必要だと思うが、残念ながら落合監督に進言できるだけの生え抜きコーチが今のドラゴンズにはいない。(これはこれで問題ではあると思うが…)
ならば、誰もが「使ってやりたい」と思えるような必死さを見せる(アピールする)こと。それが今の若い選手には欠けていると、僕は感じるのだ。
勝負の世界で精神論はナンセンスかもしれないし、いくら必死になったところで結果が伴うとは限らない。
だが、現在、二軍でしか汗を流せない選手も中学、高校時代はスターだったはずだ。
でなければ、プロ野球選手になることなどそうそうできることではないからだ。
それは誰もが技術を持ち合わせていることの裏返しでもある。
だとすれば、若い選手たちがその中から抜きん出る為に、何を考え、どんな行動をしなければならないか。
その手本を示しているのが、ドラゴンズの生え抜き選手ではなく、中村紀や小池といった移籍組の選手というのは残念である。
あとがき
22日の試合では、先発野手8人の中で生え抜きと呼ばれる選手は、荒木、井上のふたりだけになってしまった。
本来ならば、谷繁、井端、森野が抜けたのだから、それプラス3人が生え抜き若手でもおかしくはない。
(失礼ながら、井上も伸びしろから考えれば、若い選手に取って代ってしかるべきだろう)
だが、その3人の代わりは他球団からの移籍選手2人と外国人選手1人である。
投手陣こそ若手が伸びてきてはいる(?)ものの、野手は・・・
ドラゴンズのユニフォームを着ている以上、誰もが活躍してほしいとは思うのだが、やはりこれでは寂しい。
投手を除くセンターライン4ポジションの内、開幕メンバーで残ったのは荒木ただひとり。
そんな状況にもかかわらず、ドラゴンズは交流戦を5割で乗り切った。
交流戦が始まる前には、良くて2~3、悪ければ5以上の負け越しを予想していただけに、個人的な感想をいえば「御の字」と言える。
ただ、なぜ負け越しなしの5割なのに「御の字」程度の評価にとどまったのか。
それは(若手にとっては)せっかくのチャンスを誰も掴めなかったからである。
藤井や英智など、そこそこの活躍を見せた選手はいる。
しかし、ふたりとも毎試合出場するまでには至らなかったし、そもそもふたりは開幕一軍メンバーだ。
レギュラーが抹消されれば誰かが登録されるはずなのに、その登録選手の活躍をほとんど見られなかったのが残念でならない。
そればかりか、仕舞いには横浜とのトレードで小池を獲得しなければならないという始末に「若手は何をやっているんだ」と言いたくなるのである。
なにも小池を獲得したことが悪いというわけではない。
むしろ小池は獲得後すぐに活躍し、横浜に行った石井裕も移籍後すぐに登板、1イニングを2奪三振したのだから良いトレードだったのだと思う。
しかし、今年はただでさえ五輪があり、若手達は燃えなければならないシーズンだったはずだ。
それなのに、仮にも昨年のチャンピオンチームの選手が、他所で出番のなかった選手にポジションを奪われてしまう現状が情けないのである。
昨年は中村紀が、今年は小池が加入しポジションを得た。共に若手にとってはチャンスだったのにもかかわらず、である。
ふたりがポジションを獲り、若手が獲れなかった理由はどこにあるのか? それは必死さだと僕は思うのだ。
たしかに二軍の練習からは一生懸命頑張っている姿が見て取れる。けれど、本当の意味で命を懸けてやっているかは疑問だ。
中村紀にしても、小池にしても「ここが死に場所」という覚悟があったはずである。
だからこそ、使おうという気にもなるし、活躍できたのではないだろうか。
だとすれば、ふたりよりも実績のない若い選手にはそれ以上の必死さがなければ、彼等を追い抜くことはできないのは当然なのだ。
先の記事には、落合監督の人選について苦言を書いたし、今でもそう思う気持ちは持っている。
しかし、(野球部で指導している)自分の立場から言えば、必死こいて頑張っていない者を監督に「使ってほしい」とは言えないものである。
(逆を言えば、必死に頑張っている者は、監督の構想から外れていたにしても「使ってやって下さい」となる)
本来ならば、選手をフラットで「見れない」ドラゴンズ生え抜きのコーチが監督に進言することも、生え抜き選手を育成するには必要だと思うが、残念ながら落合監督に進言できるだけの生え抜きコーチが今のドラゴンズにはいない。(これはこれで問題ではあると思うが…)
ならば、誰もが「使ってやりたい」と思えるような必死さを見せる(アピールする)こと。それが今の若い選手には欠けていると、僕は感じるのだ。
勝負の世界で精神論はナンセンスかもしれないし、いくら必死になったところで結果が伴うとは限らない。
だが、現在、二軍でしか汗を流せない選手も中学、高校時代はスターだったはずだ。
でなければ、プロ野球選手になることなどそうそうできることではないからだ。
それは誰もが技術を持ち合わせていることの裏返しでもある。
だとすれば、若い選手たちがその中から抜きん出る為に、何を考え、どんな行動をしなければならないか。
その手本を示しているのが、ドラゴンズの生え抜き選手ではなく、中村紀や小池といった移籍組の選手というのは残念である。
あとがき
22日の試合では、先発野手8人の中で生え抜きと呼ばれる選手は、荒木、井上のふたりだけになってしまった。
本来ならば、谷繁、井端、森野が抜けたのだから、それプラス3人が生え抜き若手でもおかしくはない。
(失礼ながら、井上も伸びしろから考えれば、若い選手に取って代ってしかるべきだろう)
だが、その3人の代わりは他球団からの移籍選手2人と外国人選手1人である。
投手陣こそ若手が伸びてきてはいる(?)ものの、野手は・・・
ドラゴンズのユニフォームを着ている以上、誰もが活躍してほしいとは思うのだが、やはりこれでは寂しい。
# by kuunn_17 | 2008-06-23 19:50 | '08 Dragons