不動如山 5/25~26 対ソフトバンク(ナゴヤ)

不動如山

武田信玄で有名な風林火山(孫子の兵法)。その中には「動かざること山の如し」という一節がある。
小田のブロックを一言でたとえるとしたら、これほど相応しい言葉はないだろう。
それほどに小田のブロックは固く、そして動かない。

25日のソフトバンク戦、同点で迎えた5回、その「山」が相手の前に立ちはだかった。
中スポ紙面では、「井上ビーム」の大きな文字に隠れてはいたが、陰の立役者が小田であることは間違いない。
走者は記憶に新しい、あのWBC決勝で神業ともいえる好スライディングをした川崎。
いくら好返球だったとしてもブロックに隙があれば、掻い潜られたことだろう。

キャッチャーというのは実に過酷な職業だ。
完全防備がゆえに、ブロックも完全であって当たり前、そう周りからは受け止められる。
ちょうど一ヶ月前の4月25日のヤクルト戦。
ガイエルの突撃に飛ばされた小田が、キャッチャーの過酷さを如実に物語っている。
>>http://youtube.com/watch?v=46e3wAJ1okE&feature=related

こんなことがあれば、普通なら怪我を恐れてしかるべきだろう。
ましてや「正捕手」のチャンスが巡ってきたところ。今、怪我をしてはそれを失うことにもなるのだ。
しかし、小田は臆することなく「山」として居座り続けた。
そこにプロの「要」を見るのである。

ドラゴンズに入団した際、
「野球をするからにはレギュラーになりたい。2番手は好きじゃないから」と、小田は谷繁に挑戦状を突きつけた。
それからはや3年…。
昨年末には視力矯正手術をし、脱・眼鏡で挑む今季の目標を小田は「正捕手」とした。

ドラゴンズには、絶対的な存在である谷繁というキャッチャーがいる。
今季はここまで18連続で盗塁を許すなど、谷繁らしからぬ結果に甘んじてはいるものの、万全であれば、その実力はまだ小田の及ぶところではない。
しかし、谷繁が抹消された今、ドラゴンズの正捕手は小田なのである。
たとえそれが、小田自らの力で奪ったものではないとしてもだ。
小田には、あの野村監督をして「動かん」と言わしめる鉄壁のブロックがある。
だから、もっと自信を持って投手陣を引っ張っていけばいいのだ。
「自分は他のキャッチャーが真似することができないものを持っているのだ」と。

これから先、自分のミスで打たれることはあるだろう。
その結果が負けに直結することも…。
だが、そんな時は自分の武器を思い起こしてほしい。
そして谷繁が戻ってきたとしても、動かすことのできない山のような存在に成長していることを願っている。

「絶対にホームを踏ませないっていう信念です。だってブロックしなきゃいけない状況になったってことは、ボクにも責任があるわけですよ。打たれちゃいけないところでヒットを打たれた。外野フライを打たれた。バットに当てられた…。踏ませれば必ず1点。でも、ブロックが決まればアウト1個。この差は大きいですから」
(2月24日 中スポ紙面より)


5/25~26 対ソフトバンク(ナゴヤ) 2勝
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by kuunn_17 | 2008-05-27 17:40 | '08 Dragons

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