5/23~24 対日ハム(札幌)

セ・パ交流戦の2カード目、札幌での日ハム2連戦に連敗したドラゴンズ。
初戦は1点差、二戦目は大差での敗戦となったが、試合内容は共に惨敗だったように思う。
敗因を挙げればキリがない。噛み合わない投打、あり得ないミス・・・
この先を見据えれば、進むべき道は霧の中といった感さえした。
しかし、その中で唯一といっていい明るい光だったのは、初戦に先発したエース・川上憲伸の好投だった。

ここまで2勝2敗の成績が物語るように決して状態がいいとはいえなかった憲伸が、負け投手にはなったものの8回を投げ1失点、ストレートの最速も149キロと威力が戻ってきた。
その一番の要因は、投球フォームをワインドアップに戻したことだろう。

昨年途中からの憲伸は、ランナーがいない場面でもセットポジションで投げていた。
バランス、癖…本人でなくてはわからない理由がそこにはあったはずだ。
その結果、シーズンもシリーズもそれなりに投げ、それなりに抑えてきた。
だが、ずっと憲伸を観てきた者から言えば、何となく無難に投げている姿に物足りなさを感じた。

それは、新しい春を過ぎても続く。
開幕を迎えてもフォームは変わらないばかりか、(セットでのグラブの位置、足の上げ方などが)毎試合、変わる。
必死になってもがくエースがそこにはいた。
しかし、蜘蛛の巣はもがけばもがくほど絡まっていく-
前回の登板となったヤクルト戦がまさしくそれだった。
初回にまさかの5失点。憲伸も自身のHPで「気持ちと身体が一致しない」と悲痛に叫んだ。

どうすればいいか-憲伸自身も悩み、考えたことだろう。
その結果、たどり着いた答えが「何も考えない」というものだったのではないだろうか。
大きく振りかぶる。思い切り投げる。
とにかく自信の持ち味でもあった「気持ちで投げる」という原点に憲伸は戻ったのである。
するとどうだろう。
ストレートは走り、変化球はキレる。
「ボールに気が宿る」オカルト的な表現を使えば、まさにそんなボールを投げられるようになったのだ。

憲伸は、自分自身のことをたえず「エース」と言ってきた。
その責任感から、どこかで「負けてはいけない」、「試合を作らなければいけない」と感じていたのだと思う。
だからこそ、安定を求めセットポジションからの投球になったのだとも・・・
しかし、僕が描くエース像は「負けるのもエース」だということだ。
もちろん負けてばかりではいけない。
しかし、それ以上にエースは試合を背負わなければならないと思うのである。
その背負った試合でたとえ負けがついたとしても、闘争心をむき出しにして、鼓舞するのがエースではないだろうか。
その姿を見て周りも「エースが投げているのだからなんとしても勝たなくては」となるのである。
だからこそ、これまでの憲伸に物足りなさを感じていたのだと思うし、日ハム戦の投球を観て「光」と感じた。

今後も負けることはあるだろうし、打たれることもあるだろう。
だが、それでも憲伸には気持ちを前面に出してチーム、そしてファンを鼓舞していってもらいたい。
それが見守ることしかできないファンからのお願いである。


5/23~24 対日ハム(札幌) 2敗…
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by kuunn_17 | 2008-05-25 12:01 | '08 Dragons

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