ビールかけも胴上げもないCS優勝

東京ドームに鳴り響く「胴上げコール」。
だが、落合はそれを拒んだ。
それどころか、スタンドとともに万歳を繰り返すナインを見て、一瞬、表情が曇る。
「自分たちは敗者であり、CSはあくまでも日本シリーズ出場権をかけた戦い。胴上げも万歳も日本一になったときにするんだ。」
-その表情からはそういった強い決意を感じた。

勝っても負けても無表情で鉄面をかぶった様な落合が時折見せる表情の変化。
地味で派手さもなく、多くを語らない落合だが、僕には、曲がったことが大嫌いな真正直すぎるほどの人間に写る。
真正直すぎる故、時として人には曲がって見えるし、それがマジック、オレ流と写るのではないだろうか。

はっきりいって中日ドラゴンズ監督・落合は嫌いだ。
だが、なにごとにも根拠を持って、自分が信ずるものを貫く、野球人であり勝負師の落合は好きだし、尊敬もする。

「セ・リーグの優勝はあくまでも巨人。われわれはセ・リーグの代表として日本ハムと戦いたい。」
CS優勝後、監督インタビューの壇上にあがった落合は、中日ドラゴンズ監督のその人ではなく、野球人・落合博満だったように思う。
勝者を立て、筋を通す-
それがCSに苦言を呈した落合なりのCSに対する答えなのだろう。

勝てば官軍-
朝青龍然り、亀田兄弟然り、とかく人は勝利を手にすると驕るものである。
しかし、本当の勝利とはなにか。それがわからぬものは勝負師とは呼べない。
落合は、本当の勝利とはなにかをわかっているからこそ胴上げも万歳もしなかった。
東京ドームに詰めかけたファンからすれば、少し盛り上がりに欠けたかもしれない。が、セ・リーグの代表として日本一になったあかつきには、落合も満面の笑みを浮かべ宙に舞うことだろう。

落合は、27日からの日本シリーズを初代セ・リーグ代表監督としてタクトを振るう。
勝敗がどうなるのかはわからない。
しかし勝つ負けるではなく、落合には代表監督として恥じない戦いをしてもらいたい。
それこそが、勝者であるにもかかわらず夢散った被害者への報いである。





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by kuunn_17 | 2007-10-22 20:33 | 中日ドラゴンズ

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