146分の1に込められた次への布石

8/24 ひたちなか【ヤクルト1−3中日】
試合に勝っても、負けても1/146にしか過ぎないという言葉がよく聞かれる。
事実、一年間に146試合なのだから、1試合は1/146なのだが
「明日に繋がる粘りを見せた」とか「次に引きずらなければいいが」と言われるように
その1試合が次以降に与える影響があることもよくあったりする。

昨日の試合の3回、ドラゴンズが先制した場面にそれが見えた。
ヤクルト先発のゴンザレスに1、2回ともチャンスを作りながら無得点。
前日同様あと一本が出ない重苦しい試合展開。
しかし、得点できそうでできない試合の中、着々と策を練る男がいた。
それは3塁コーチャーズボックスにいる高代コーチ。

この高代コーチは前日のガトームソンに対しても、この日のゴンザレスに対しても
ボークではないか?と何度も審判にクレームを言っている。
23日はその受け入れが通ることはなかったが
それだけクレームされては審判も注意深く見ていたことだろう。
そして昨日の試合の主審には、高代コーチから何度もクレームを聞かされた
23日に三審を務めた深谷が就いている。
たぶん試合前の審判ミーティングや試合中のクレームなどで
「ボークへの注意」が他の審判員へ通達されたことだろう。

そして3回にこの高代コーチの策が実を結ぶ場面がやってくる。
この回先頭の荒木を塁に出し、再三に渡り牽制をするゴンザレス。
牽制をすればするほど審判の目はゴンザレスのセットに注目する。
そして、井端に投じた4球目・・・二塁塁審上本(前日は一塁塁審)の右手が挙がる。

「ボーク!!」

当然、一塁ランナーの荒木は難なく二塁へ進塁。
このボークに気を動転させたゴンザレスを井端が打ち砕くのは必定だった...

ウッズが抜けた緊急事態に味方が援護するまで粘り続けた朝倉。
先制打を放った井端。チャンスを作った荒木に立浪。ダメを押した孝介、アレックス。
まさしく一致団結をし勝利をもぎ取った選手達は素晴らしかった。
しかし、前日から策を巡らし146分の1を次への布石とした高代コーチこそ
影のヒーローと言ってもいいのではないだろうか?
星野監督に「12球団NO.1 サードコーチ」と言わしめたことのある高代コーチ。
敵でなくてつくづく良かったと感じた常磐2連戦だった。
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by kuunn_17 | 2005-08-25 15:03 | '05 Dragons 観戦記

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