2年前を思い出せ 〜点が取れないときほど守備を固める野球を〜

日ハム 6-1 中日(札幌)

今年の札幌は竜にとって鬼門なのだろうか。
札幌で行われた交流戦では、3試合で30以上の残塁喫し、今夜は9安打でわずか1得点。打てども打てども点が入らないドラゴンズに、そんな非科学的なことを感じた試合だった。

しかし、勝負において“負けに偶然はあり得ない”。
どこかに必ず敗因というものが存在するはずだ。
それは、初回に今シーズン初ヒットの荒木を1塁に置き、井端をそのまま打たせたことや、5回に無死1塁からエンドランを仕掛けた結果、併殺になってしったことなど、ベンチワークと選手が噛み合わなかったのも、その敗因のひとつだとは思う。
だが、2回は立浪の右中間を破る当りをセカンドで、4回にはウッズのレフト線を破る当りをファーストで止めた日ハム外野陣の守備体型、クッションボール処理の上手さなど、ドラゴンズ側が原因ではなく、日ハム側の守りがドラゴンズを上回っていた感じもする。

先日、このシリーズの見どころとして『ひとつの塁をめぐる攻防』と書いた。
この3戦を見る限り、やはり交流戦同様、その点に関してはドラゴンズよりも日ハムが上を行っているように思う。
あとひとつ負けられるとはいえ、負ければ苦しくなるのは明白。ここまで歴然とした差を見ると厳しいかもしれない。しかし、ドラゴンズだって守りでは負けないものを持っている。点が取れないときは、点を取りにいくことではなく、逆に“点を与えない”ことを考えるのが常套。そのためにもセンターで英智を起用し、アレックスをレフトに置いて鉄壁守備陣を形成。相手の進塁を食い止めながら、攻撃へのリズムを作ってほしい。



と、当たり障りのないことを書いたが、今日の試合をkuunn節で書くと『空気を読めない試合』ということになる。

初回に谷繁の野選から3点を奪われたドラゴンズだが、朝倉も尻上がりに調子を上げ、2点差で9回ならまだまだわからなかったと想像した。
それだけに稲葉に浴びたHRが痛いことこの上ないのだが、どうせ打たれるのなら中里のストレートで勝負をしてほしかったというのが僕の感想だ。

先日の試合でも書いたが、天運というのは動かし難い。それゆえ、勝負の世界でどうしても勝たなくてはいけない場合は地運をなんとか動かしていくことが大切となる。
それをするには、HRなどの出合い頭的要素を省いた場合、いかしにして日ハムの雰囲気を変えるかに懸かっている。その要素となりえたのが中里がセギノールを三振に仕留めたことだった。

4万人を超える日ハムファンが、中里の150キロストレートでどよめいた。
もし仮に、日ハムのチャンスで中里がストレートのみを投じて連続三振に仕留めたら…。
必ずや球場の雰囲気と共にドラ選手の雰囲気も変わったことだろう。
変わったから結果が伴うかと問われればイコールではない。だが、天運がこちらに来ない以上、なにかのキッカケで試合を動かす必要がある。それには球場の雰囲気を変えることが一番手っ取り早いのだ。
稲葉の結果がカーブで凡打に仕留めたとしてもそれは変わらない。ならばあそこで打たれたとしてもストレートで抑え込むことこそ、地運を動かすことになったのではないか。
負の状況では結果を考えず、ポイントに理想を埋め込むことが必要だと僕は思う。
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by kuunn_17 | 2006-10-24 23:26 | '06 Dragons 観戦記

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