広島に圧勝でM6!! 自己犠牲の精神が生んだ常勝野球

中日 8-0 広島(ナゴヤ)

優勝へ向かって突き進むドラゴンズにとっては、最後の正念場となるであろう今日から始まった8連戦。その初戦は、広島に対して8対0と圧勝で白星を飾った。

試合を決めたのはT・ウッズ。3点リードで迎えた5回、一死1、2塁、前の孝介を最後は敬遠するという広島の采配に燃えないわけがなかった。カウント2−1、甘く入った長谷川のフォークを叩くと、高々と舞った打球は左中間、広島の手が届かないところに落ちた。
「ウッズのようなバッターはアメリカにはいくらでもいる。」
言動でなにかと中日を刺激する広島ブラウン監督だが、ウッズへの口撃もしていた。
そんな敵将に手痛い一撃。ウッズ自身は敵将に対して語ることはないが、ベースを一周してベンチに戻るまでの間まったく顔を崩さなかったことが、ウッズなりの敵将に口撃に対する答えだったのかもしれない。

試合を決めたのがウッズならば、試合の流れを作ったのは、ドラゴンズが誇る荒木、井端の1、2番だろう。
初回、ここ5試合で21打数11安打(打率 .524 )と当りに当たっている荒木がバントで出塁すると、井端の2球目に盗塁を決めて、無死2塁のチャンスを作る。
「ノーアウト2塁、次の孝介が当たっているから、まずはランナーを進めよう」その言葉の通り、井端はカウント1−2から外より高めのストレートを逆らわずに右へ押っつけ、タイムリー二塁打。わずか6球での先制となった。

井端の言葉にもあるように、自分がではなく、後ろに繋ごうとする意識がドラゴンズには芽生えている。
7回、1点を取ってなおも無死1、2塁のチャンスでウッズが二ゴロを打った場面もそう。結果的にこれは併殺とはなったが、明らかにライトヒッティングを狙った結果だ。
初回、荒木の盗塁にしても、井端は真ん中のボールに“あえて”空振りをして荒木を助けている。井端が空振らなくても悠々セーフのタイミングだったかもしれない。だが、荒木を生かすために万全を期した。井端には、自分がこれによって凡退をしたとしても、荒木が二塁に進んでさえいれば、孝介、ウッズで点を取ってくれるだろう−という気持ちがあったに違いない。

荒木とずっとコンビを組んでいて、なおかつ資質も技量も備わった日本一の2番である井端が自己犠牲をするのはまだわかる。しかし、結果は出なかったにせよ、HR、打点ともにトップを走っている4番のウッズでさえ自分を殺し最悪でも進塁させようという気持ちがあるのは凄いことだ。
なにかと投手陣がクローズアップされるドラゴンズだが、猛打のヤクルトに次ぐセ・リーグ2位、619得点の原動力はこの自己犠牲からきていると言っても過言ではない。
[PR]

by kuunn_17 | 2006-10-03 22:03 | '06 Dragons 観戦記

<< 竜、サヨナラ勝利でM5!! 〜... 堂上直倫に10の質問 >>