尾張の陣、阪神3連戦を前に…

息の根タツ 4差竜虎決戦

“タツ”の文字が久しぶりに踊った中スポ一面。
仙台から名古屋へ移動となった14日、ミスタードラゴンズ・立浪和義が、マジック19で迎える阪神戦への決意を語った。
「初戦は絶対に取る」

(この3連戦への意気込み)「ここまで来たら、絶対に優勝するしかないんです。そのためには、この3連戦を勝ち越さないと。1つ勝てばいいなんて思ってたら、相手(阪神)が勢いづく。そのためにあたま(初戦)を絶対に取る。取れば一気にうちが有利になる」

(苦しんだ末に掴んだもの)「スタメンと途中からの出場では、何もかもが違うんです。試合への入り方から、リズム、心の準備、盛り上げ方までね。戸惑いましたよ。経験がないから」
「打撃の調子がいいのか悪いのか、それすら分からなくなった。試合に常時出られないと、自分の調子すら分からなくなる」
「調子がいいから打てるとか、悪いから打てないではないんです。調子はいいに越したことはないけど、悪いから打てないでは代打にならない」

(感謝の気持ち)「今の自分の支えになるのは、声援なんです。ファンの声が本当にうれしい。背中を押してくれるというかね。それをファンのみなさんに伝えたい」


7月1日を最後にスタメンから名前の消えた立浪が語った本心。
普段はクールな男が口にした熱い想いと感謝の気持ちに、自分が情けなく思えた。

7月2日、立浪の名前がスタメンから消えた時、僕はレフトスタンドにいた。
前々日、通算5度目の1試合5安打でプロ野球記録に並ぶも失策をした立浪は、前日の試合でも記録には表れないミスを犯していた。
「外されるなら今日だろう…。」そこまで運がよく、観戦した試合全てに立浪の名前があったのだが、落合監督のコメントなどを見ていてそう感じた。
思ったとおり、立浪の名前はなかった・・・。

“守り勝つ野球”を掲げるドラゴンズにとって、この選択は当然。僕が監督だとしてもそうする。
だけど、冷静に考えればそう思えることも、ファンとして考えると寂しかった。
「今年で立浪は引退する。」そう思うと悲しかった。

待てど暮らせどスタメンに名前が上がらない。
試合開始30分前になるとオフィシャルスコアボードを開く毎日。
そうしているうちにドラゴンズそのものへの考え方も変わってくる。
「別に勝っても負けてもいいや。たっつんが活躍してくれれば。」と…。
ナゴヤドームへも最後の立浪“だけ”を観に出かけた。

心の中にはもちろんドラゴンズに優勝してほしいという気持ちはあった。が、その反面「立浪が貢献してない優勝なんかいいや」という想いもあったし、立浪自身も自分が主役ではない優勝など心から喜ばない(喜べない)だろうと思った。
だが、今日の中スポを読んでそれが間違いだったということに気づく。
立浪は、もがき、苦しみ、必死になって戦い、そして、チームのため、ファンのため、優勝という二文字を心の底から欲している。
ならばファンとして、立浪ではなく、ドラゴンズを優勝へ導くために応援をしないでどうする。立浪だけが活躍すればいいんじゃない。ドラゴンズが優勝、日本一になり、それによって立浪の笑顔が見れるのならば、それが一番ではないか。

今日から始まる阪神との決戦。
これに勝ち越せば、ドラゴンズの優勝は揺るぎないものとなるだろう。
立浪が欲する優勝を実現させるためにも、家でドームで、ドラゴンズが勝てるように心の底から応援しよう。そう感じさせてくれた中スポ一面、立浪の言葉だった。
[PR]

by kuunn_17 | 2006-09-15 11:20 | '06 Dragons 観戦記

<< 尾張決戦、まずは先勝! ライトスタンド絶対主義の方へ >>