竜連敗で知る先制点の大切さ

中日 1-5 ヤクルト(ナゴヤ)

「今日は何もありません。負けたというだけ。憲伸だって打たれる時はあるよ。」
試合後の落合監督のコメントだ。
たしかに今日の試合を観ていて、『あそこを抑えれば』『あそこで打てば』といったことはあるにせよ、これといった勝負の分かれ目はなかったように思う。
ただひとつだけ挙げるとするならば、試合開始直後、先頭の青木に対して憲伸が投じた一球目のストレート(カットかも)が高めにすっぽ抜けて“あれ?”っと思ったくらい。
それ以降の3球は低めに決まっていたし、その時点で「今日は負ける」なんていう予測はいくらなんでも横着というものだろう(三振を取った4球目のカットボールの球速が134km/hなのは気にはなったけど)

だとすれば「今日はなにもない」という落合監督のコメントもうなずける。
しかし、“たられば”を言わせてもらえば、初回ドラゴンズの攻撃、一死2塁からもし点が入っていたのなら今日の試合はどうなっただろう?

そこで面白い記事を見つけたので紹介したい。
“ペナント制覇の鉄則は?”と題したスポーツナビの記事なのだが、そこにはこうある。

ホームゲームでの先制を生かす中日の強さ

 先制点の効果については、先攻で先制するよりも、後攻で先制する方が極めて有利である。ホームグラウンドの試合か、地方での主催ゲームが後攻試合になるわけだが、これについては、地元ファンの声援が多いから選手が頑張るとか、統計的な結果で、というのではない。これは単なる算数の問題である。高校野球など、アマチュア球界においては理解している指導者が多かったが、意外とプロ野球関係者となると知らなかったと言われることがある。
 それは後攻で先制点を奪うと、残りは同じ攻撃イニングしかないから、相手チームがそれだけハンデを負う、という単純な理由である。先攻で先制点を奪った場合は、相手チームはその裏の1イニング分は長く攻撃できるのだから、それだけ先攻の時に比べると勝率は低い傾向にある。
 実際に、後攻で先制をした場合の勝率が今季最も高いのは、セ・リーグ首位を独走する中日。22勝負けなし、勝率10割と圧倒的だ。だが、中日の先攻で先制した36試合は、19勝10敗3分と勝率6割5分程度に落ちる。巨人も後攻で先制した場合は23勝4敗、勝率8割5分2厘と強いが、先攻で先制した24試合は12勝12敗と勝率5割しかない。一方の2位阪神は、後攻で先制した場合18勝6敗1分と勝率7割5分だが、両リーグの平均値とさほど変わらない。阪神の先攻で先制した場合は20勝12敗1分と、中日と互角。ホームゲームで先制しても、リードを守り切れず取りこぼす阪神と、抜け目なく守り抜く中日とのチーム力の差が、9ゲーム差という数字に表れている。

※記録は8月21日時点 


スポーツナビによれば、ドラゴンズは本拠地(ホーム)で先制した試合の勝率は100%とある。記録は21日時点とあるが、22日の試合にもこれが当てはまり、いまだ勝率100%は継続中だ。
このヤクルト3連戦を振り返ると、初戦はモノにできたが、それは相手のミスからであり3試合とも負けていてもおかしくはなかった。だが、先制した初戦は勝ち星を拾い、その後2戦では負けている事実。そう考えると結果論とはいえ軽視できないのではないだろうか。

「憲伸だって打たれることはある」と片付けられた今日の試合。
だが、初回に無得点に終わったことがあとあとまで響き、結果的に流れをドラゴンズへ引き寄せられなかったのかもしれない−そう感じた今日の試合でもあった。
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by kuunn_17 | 2006-08-24 23:24 | '06 Dragons 観戦記

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