竜“扇の要”対決を制する

西武 1-7 中日(インボイス)

山本昌以来、12年ぶり4試合連続完投勝利!!
9回、98球、1失点、7奪三振。省エネ投法で4試合連続の完投勝利。
初回、先頭の福地をいきなり四球で出したときには、大丈夫か?と思ったが、それ以外は、見方の援護があったとはいえ、充らしい落ち着いた丁寧な投球で、安心して見ていられた。

その初回、最大ピンチを救ったのは谷繁ではなかっただろうか。
西武ベンチは、1塁ランナーが足の速い福地ということで、2番片岡の場面にいきなりエンドラン、スチールを仕掛けてきた。しかし、中日バッテリーは、1点をリードしているからか相手にするそぶりも見せず、打者に集中した投球を見せる。
片岡を打ち取り、ワンアウトを取ると、今度は一転、一塁へ牽制球を投げ、挟殺プレーでアウトに。このときの福地は逆を突かれたというよりも明らかに戻れないといった感じだった。
それはたぶん、牽制球のサインを出す前、谷繁が「セットをしたときに、グラブをきちんと止めるように」というゼスチャーを充にしたからではないかと思う。マルティネスが投げているのなら「ボークを取られるから」という理由からすることはあるけれど、充に対してというのは珍しい。谷繁に意識させられたから、当然長い間セットの時間を取る充。この、片岡に対しての打席とは違う間こそが、牽制死の真実だと僕は考える。
イニングの先頭打者を歩かせると70%以上の確率で点が入るとされるこの場面で、このワンプレーがなかったら、4試合連続完投どころか、早々にノックアウトを喰らっていた可能性さえある。牽制死=ミスと考えがちだけれど、そのミスを誘発させた谷繁のジェスチャーは捕手として素晴らしいものだった。


クリーンナップが打てば勝つ
落合監督の持論の中で有名なこのセリフ。
初回には孝介が先制HR、4回、6回にはウッズが二打席連続でHRを放ち、ふたりで5打点と大活躍だ。今日の充からしてこの5点だけでも十分勝っていただろうから、監督が言う意味を証明したとも感じられる。

その中でも大きかったのは6回、先頭の孝介がストレートの四球で出塁し、ウッズが初球をレフトへ豪快に運んだHRだろう。
普通、投手心理としては、先頭打者に四球を出しただけでも「しまった」と思っているのに、ウッズへの初球に西武捕手細川はインコース高めのボール球を要求。許(シュウ)からすれば、そこがウッズ最大の弱点だとわかっていても、5球続けてのボールは嫌だと思ったに違いない。その気持ちがボールに表れて、真ん中外より高め、ウッズにとっては絶好球になってしまう。
先に書いた谷繁が投手の気持ちを操ったとすれば、この細川は投手の気持ちを全く無視した。どちらが捕手として良いか・・・。いうまでもない。
打率が2割にも満たない谷繁を使い続ける理由。それがよくわかる今日の試合だった。

HRを打った孝介とウッズ。このふたりに共通点がある。
それはふたりとも投球テンポの早い、許(シュウ)に対して、第一打席でタイムを要求し、間を取っていることだ。打者にとっての『自分の間』は、投手からすれば『相手の間』ということになる。昨日は同じくテンポが早いギッセルに対して、なにもしなかったドラゴンズ打線だが、今日は自分の間を取り、許(シュウ)を打ち崩した。
これも今日の試合において大きなポイントだったように感じる。
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by kuunn_17 | 2006-06-15 21:48 | '06 Dragons 観戦記

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